ディスカッション



〈自己完結社会〉の成立(上)
上柿崇英著


〈自己完結社会〉の成立(下)
上柿崇英著

環境哲学と人間学の架橋(上柿崇英 
/尾関周二編)
環境哲学と人間学の架橋
上柿崇英/尾関周二編


研究会誌『現代人間学・
人間存在論研究』

   

重要語句の一覧と解説(テーマ別索引)

    

 このページでは、本書に登場する重要語句(キーワード)について紹介し、重要語句相互の関係について解説しています。(五十音別索引はこちら)
 

テーマ1: 問題意識
テーマ2:「環境哲学」と人間(ヒト)の構造
テーマ3:人類史のなかの〈自己完結社会〉
テーマ4:〈生〉の構造と〈生活世界〉
テーマ5:“揺らぐ生”を考える(「〈生〉の不可視化」と「〈生活世界〉の空洞化」)
テーマ6:〈社会〉を再考する(「〈生〉の舞台装置」と〈社会的装置〉)
テーマ7:〈自己存在〉と〈他者存在〉
テーマ8:〈関係性の病理〉を再考する(「ゼロ属性の倫理」と「ありのままの私」)
テーマ9:〈自立した個人〉の再考
テーマ10:人間における〈共同〉とその成立条件について
テーマ11:〈役割〉と〈信頼〉と〈許し〉の倫理
テーマ12:「不介入の倫理」を考察する(〈共同〉の破綻と〈自己完結社会〉)
テーマ13:〈歴史〉とは何か
テーマ14:〈自己完結社会〉の成立を追う
テーマ15:〈自己完結社会〉と〈信頼〉のゆくえ
テーマ16:〈無限の生〉の「世界観=人間観」
テーマ17:〈無限の生〉の「ユートピア」
テーマ18:〈有限の生〉の「世界観=人間観」
テーマ19:〈世界了解〉と人間の〈救い〉
テーマ20:〈世界了解〉と人間の〈美〉
テーマ21:人文科学の危機と〈思想〉の役割
テーマ22:〈文化〉への問い
テーマ23:共同研究者

   
テーマ1:問題意識

 01-01 〈自己完結社会〉

 01-02 〈生の自己完結化〉

 01-03 〈生の脱身体化〉

 01-04 〈社会的装置〉

 01-05 〈関係性の病理〉

 01-06 〈生の混乱〉

 01-07 〈ユーザー〉

 01-08 〈ユーザー〉としての「自由」と「平等」

 01-09 〈自立した個人〉

テーマ2:「環境哲学」と人間(ヒト)の構造

 02-01 「環境哲学」

 02-02 〈環境〉

 02-03 「人間的〈環境〉」

 02-04 〈環境〉の二重性(二重構造)

 02-05 「人為的生態系」(としての〈社会〉)

 02-06 〈社会〉

 02-07 「社会的構造物」

 02-08 「社会的制度」

 02-09 「意味体系=世界像」

テーマ3:人類史のなかの〈自己完結社会〉

 03-01 〈人間〉、〈社会〉、〈自然〉の三項関係

 03-02 特異点(人類史における)

 03-03 「赤子のロビンソン・クルーソーの比喩」

 03-04 「〈自然〉と〈人間〉の間接化」

 03-05 「〈社会〉と〈自然〉の切断」

 03-06 「〈社会〉と〈人間〉の切断」

 03-07 人類史における「連続性」/「非連続性」

 03-08 「必然的異常社会」

テーマ4:〈生〉の構造と〈生活世界〉

 04-01 〈生〉

 04-02 「〈生〉の分析」

 04-03 「天動説の比喩」

 04-04 「人間的〈生〉」

 04-05 〈生活者〉(「〈生活者〉としての生」)

 04-06 〈生活世界〉

 04-07 「暮らしとしての生活」

 04-08 「精神としての生活」

 04-09 「〈生〉の三契機」

 04-10 〈生存〉の実現

 04-11 〈現実存在〉の実現

 04-12 〈継承〉の実現

テーマ5:“揺らぐ生”を考える(「〈生〉の不可視化」と「〈生活世界〉の空洞化」)

 05-01 「経済活動」

 05-02 「自己実現」

 05-03 「学校教育」

 05-04 「〈生〉の不可視化」

 05-05 「〈生活世界〉の空洞化」

 05-06 「〈ユーザー〉の倫理」

 05-07 「〈ユーザー〉としての生」

テーマ6:〈社会〉を再考する(「〈生〉の舞台装置」と〈社会的装置〉)

 06-01 「集団的〈生存〉」

 06-02 〈根源的葛藤〉

 06-03 「〈生〉の舞台装置」(としての〈社会〉)

 06-04 「官僚機構」

 06-05 「市場経済」

 06-06 「情報世界」

 06-07 〈社会的装置〉の自立化(〈生活世界〉からの)

 06-08 「経済活動」の倫理

 06-09 「むき出しの個人」

 06-10 〈存在の連なり〉

 06-11 〈存在の強度〉

テーマ7:〈自己存在〉と〈他者存在〉

 07-01 〈関係性〉

 07-02 「〈関係性〉の分析」

 07-03 「人間的〈関係性〉」

 07-04 〈他者存在〉

 07-05 「〈我‐汝〉の構造」

 07-06 「意味のある〈関係性〉」

 07-07 〈自己存在〉

 07-08 〈この私〉(〈関係性〉のなかに成立するものとしての)

 07-09 「〈関係性〉の場」

 07-10 〈間柄〉

 07-11 〈間柄規定〉

 07-12 〈関係性〉の「形式化」

 07-13 〈距離〉

 07-14 〈関係性〉の「脱形式化」

 07-15 「内的緊張」(〈関係性〉における)

テーマ8:〈関係性の病理〉を再考する(「ゼロ属性の倫理」と「ありのままの私」)

 08-01 「意のままにならない他者」

 08-02 「0か1かの〈関係性〉」

 08-03 「ゼロ属性の倫理」

 08-04 「ありのままの私」(「純粋な私」、「本当の私」)

 08-05 「塗りつぶされた〈関係性〉」(〈間柄〉によって)

 08-06 「かけがえのない(この)私」

 08-07 「意のままになる他者」

 08-08 「意味のある私」

 08-09 「この私」(肥大した自意識としての)

 08-10 「底なしの配慮」

 08-11 「存在を賭けた潰し合い」

 08-12 「ウィンドウズの比喩」

テーマ9:〈自立した個人〉の再考

 09-01 「牧歌主義的―弁証法的共同論」

 09-02 「自然主義の共同論」

 09-03 「共同体批判の共同論」

 09-04 「共同体=むら」(「伝統的共同体」)

 09-05 「自由連帯の共同論」

 09-06 「自由な個性と共同性の止揚」

 09-07 「アソシエーション論」

 09-08 「第二次マルクス主義」

 09-09 「自由の人間学」

 09-10 「積極的自由」

 09-11 「疎外論」

 09-12 「おのれの人生の主人公」

 09-13 「自由な個性の全面的な展開」

 09-14 「無限の循環構造」(〈自立した個人〉をめぐる)

テーマ10:人間における〈共同〉とその成立条件について

 10-01 〈共同〉

 10-02 「共同行為」

 10-03 「100人の村の比喩」

 10-04 「掃除当番の比喩」

 10-05 「〈共同〉のための事実」(の共有)

 10-06 「〈共同〉のための意味」(の共有)

 10-07 「〈共同〉のための技能」(の共有)

 10-08 「共同の動機」

テーマ11:〈役割〉と〈信頼〉と〈許し〉の倫理

 11-01 「〈共同〉のための作法や知恵」

 11-02 〈役割〉

 11-03 「〈間柄〉を引き受けるものとしての〈役割〉」

 11-04 「担い手としての生」

 11-05 「世間や世俗、時代を超えた〈役割〉」

 11-06 〈信頼〉

 11-07 「人間に対する〈信頼〉」

 11-08 〈悪〉(「素朴な〈悪〉」)

 11-09 「具体的な他者に対する〈信頼〉」

 11-10 「(集団的に共有された)人間一般に対する〈信頼〉」(「結束に基づく〈信頼〉」)

 11-11 「人間という存在に対する〈信頼〉」(「人間存在に対する〈信頼〉」)

 11-12 〈許し〉

 11-13 「〈距離〉の“自在さ”に関わるものとしての〈許し〉」

 11-14 「「共同行為」の失敗に対する〈許し〉」

テーマ12:「不介入の倫理」を考察する(〈共同〉の破綻と〈自己完結社会〉)

 12-01 「〈共同〉の破綻」

 12-02 「不介入の倫理」

テーマ13:〈歴史〉とは何か

 13-01 「意味のある過去」

 13-02 「場の連続性」と「〈生〉の連続性」

 13-03 「時間の地図の比喩」

 13-04 「一世代25歳の比喩」

 13-05 「生きた地平」(に立つ)

 13-06 〈歴史〉

テーマ14:〈自己完結社会〉の成立を追う

 14-01 〈生活世界〉の構造転換

 14-02 「第一期:近代国家日本の成立から敗戦まで(1868年‐1945年)」

 14-03 「第二期:戦後復興から高度経済成長期まで(1945年‐1970年)」

 14-04 〈旅人(世代)〉

 14-05 〈故郷〉

 14-06 「第三期:高度消費社会の隆盛からバブル崩壊まで(1970年‐1995年)」

 14-07 〈郊外〉

 14-08 〈隠者〉

 14-09 「第四期:情報化とグローバル化の進展まで(1995年‐2010年)」

 14-10 〈漂流人(世代)〉

 14-11 「諦め」

 14-12 「第五期:いまわれわれが立っている地点(2010年‐)」

 14-13 「自分だけの世界」

テーマ15:〈自己完結社会〉と〈信頼〉のゆくえ

 15-01 「時代」

 15-02 「青年たち」と「すでに青年を終わらせた者たち」との間の〈役割〉や〈信頼〉

 15-03 「生き方とあり方」

テーマ16:〈無限の生〉の「世界観=人間観」

 16-01 「世界観=人間観」

 16-02 〈無限の生〉(の「世界観=人間観」)

 16-03 「意のままになる生」

 16-04 「時空間的自立性」

 16-05 「約束された本来性」

 16-06 「思念体」

 16-07 「本来の人間」(「あるべき人間」)

 16-08 「存在論的自由」

 16-09 「存在論的抑圧」

 16-10 「無間地獄」(〈無限の生〉の)

 16-11 「現実を否定する理想」

 16-12 「こうでなければならない私」

テーマ17:〈無限の生〉の「ユートピア」

 17-01 〈無限の生〉の敗北(挫折)

 17-02 「熱鉄の寓話」

 17-03 「殺生嫌いの寓話」

 17-04 〈無限の生〉の「ユートピア」

 17-05 「究極の平等社会」の比喩

 17-06 「通販人間」の比喩

 17-07 「脳人間」の比喩

 17-08 「自殺の権利」

テーマ18:〈有限の生〉の「世界観=人間観」

 18-01 〈有限の生〉(の「世界観=人間観」)

 18-02 「意のままにならない生」

 18-03 「意のままにならない身体」 

 18-04 「生物存在の原則」(〈有限の生〉の第一原則)

 18-05 「生受の条件の原則」(〈有限の生〉の第二原則)

 18-06 「意のままにならない他者の原則」(〈有限の生〉の第三原則)

 18-07 「人間の〈悪〉とわざわいの原則」(〈有限の生〉の第四原則)

 18-08 「不確実な未来の原則」(〈有限の生〉の第五原則)

 18-09 「より良き〈生〉」

テーマ19:〈世界了解〉と人間の〈救い〉

 19-01 〈世界了解〉

 19-02 〈救い〉

 19-03 「皇帝の寓話」

 19-04 「肯定」(〈有限の生〉の)

 19-05 「現実に寄り添う理想」

 19-06 「自己への〈信頼〉」

テーマ20:〈世界了解〉と人間の〈美〉

 20-01 〈美〉

 20-02 「鑑賞としての美」

 20-03 「美的アノミー」

 20-04 「生き方としての美」

 20-05 「美意識」

テーマ21:人文科学の危機と〈思想〉の役割

 21-01 「現代人間学」

 21-02 〈思想〉

 21-03 「優先されるべき〈思想〉の創造」(「現代人間学」の第一原則)

 21-04 「絶対的普遍主義」(「普遍的な真理」)、「絶対的普遍主義の否定」(「現代人間学」の第二原則)

 21-05 「普遍性」(限定された意味での)

 21-06 「世界観=人間観の提示」(「現代人間学」の第三原則)

 21-07 「強度を備えた〈思想〉の希求」(「現代人間学」の第四原則)

 21-08 〈哲学〉

 21-09 〈芸術〉

 21-10 「ポストモダン論」

テーマ22:〈文化〉への問い

 22-01 〈文化〉

 22-02 「鑑賞としての文化」

 22-03 「強度のある〈文化〉」(「潜在力の高い〈文化〉」)

 22-04 「文化の衰退」

 22-05 「不可視の間(あわい)を見通す目」

 22-06 「記憶の蓄積と継承」

テーマ23:共同研究者

 23-01 増田敬祐

 23-02 吉田健彦